ワイン

コート・デュ・ローヌ　‘キュヴェ・シャール・ア・ヴァン’[2006]ドメーヌ・コトー・デ・トラヴェール（赤ワイン） 28aug09P10

コトー・デ・トラヴェールがコンサルタントに起用するフィリップ・カンビが、フランスの人気ワイン雑誌『レヴュー・デュ・ヴァン・ド・フランス』の企画する「ワイン界に大きな影響を与えている100人」に選ばれました。5つ星生産者アンドレ・ブルネルを始め、ローヌの生産者を中心にコンサルタント務め、生産者の間からは南仏のミシェル・ロランとの呼び名聞こえるフィリップ・カンビと、フランス革命まで遡る昔から代々引き継がれてきた伝統的な葡萄栽培家の家系であるトラヴェールのオーナー、ロベール・シャラヴァンが造り出すワインは、化学肥料や除草剤は一切使用せずに有機農法で（リュット・レゾネ）で葡萄を栽培します。やると決めたら徹底的にやるオーナーの人柄は、畑の完璧な管理を始め醸造面などワインにおける全てにおいて現れており、シャトーヌフに見られるような丸石や石灰岩が多いラストー村の恵まれた土壌そして気候と一体となり、力強さ、繊細さ、丸みなどの複雑性を持ったワインを生み出しています。2006年は、色づきよく、バランスのとれた安心できる年で、2000年と同様に期待が持てる年でした。ブランデー漬けやガリーグ香など、心地よい食欲をそそる香りです。口の中では滑らかかつ豊かに広がりジャムやサクランボを感じさせ、余韻は長くベルガモットやアニス等が感じられます。凝縮した果実味主体の構成ではなく、濃いエキス分が素晴らしい旨味をしみじみと味あわせてくれます。グルナッシュ50％、カリニャン30％、シラー10％、ムールヴェードル10％　（フランス、コート・デュ・ローヌ、赤、フルボディ、750ml）